先生の子供じゃなかったってことは、浮気…ってことだよね。
考えられない。
奥さんに怒りさえ覚える。
どうして?
何で?
そればっかり頭の中を駆け巡る。
何よりも守られて、大事にされて、愛されて…。
それ以上に何を求めたの?
何が足りなかったの?
こんなにいい人、他にいないって言えちゃうくらい。
私がどれほどこの人を愛し続けたのか知ってますか?
忘れたくても、忘れられない。
嫌いになりたくても、嫌いになれない。
毎日毎日、苦しくて切なくて辛くて…。
それでも、好きだった。
思い続けた。
それは過去形なんかじゃなくて、今だって現在進行形。
それくらい好きなんです。
先生を傷つけないで。
先生に辛い思いをさせないで。
それがどんな人でも、許さない。
私は奥さんを、許さない。