私達が登校中に拾った手紙。

それはまるで血のように紅い・・・。

そしてその封筒には何故だか不気味さを覚えるフォントで
「招待状」 
と書かれていた。

「これ・・・何か気味が悪いな。」

きっと、瞬も同じ思いでいたのだろう

「うん・・・」

私が言葉を返したその時。



私達は目の前が真っ暗になった。

                ・・・・
「あれ・・・此処何処?」

気がつくと私は見慣れない場所にいた。
錆びた鉄を連想させる風貌。

何故だろう。
此処の時間は、


死んでしまっている気がする。
私の周りには、何人かの人間がいた。

だけど私と一緒にいたはずの瞬は、
いなかった。
何故だか不安を覚える。

「もしかして・・・貴方もなの?」

「えっ・・・何がですか・・?」

「私、気がついたらこんな場所にいたの・・・」

彼女の話を聞くと、
彼女も私たちと同じように紅い封筒を拾ったらしい。

「此処が何処だか分かる・・・気がするんだ・・・」
と彼女は語る。

彼女の名前は燐堂鈴。
私と同じ高校2年生だった。

「何で私達がこんな所につれてこられたんだろう・・・」

私には分からない。
そう、自分に暗示をかける。
そうしなければ生きていけないから。

「分かんないな・・・」

すると、そこに謎の人物が現れた。

「レデイースエーンジェントルマンっ♪」

空気が凍った。
そこには道化師のような格好をした
まだ若そうな顔立ちの男。

「皆さん、お揃いのようで。」

そんなふざけた格好をしているにもかかわらず
その男には謎の威圧感があった。