私は、宮舞沙織、高校2年生。

今日もいつも通りの朝がやってくる。

「沙織、起きなさーい」
いつも通りの母の声を聞きながら、
階段を降りて行く。

「おはよー」

「おはようっ沙織!」

「げっ!?何でアンタがいるのよ・・・・」

「別にいたっていいじゃーんっ」

「良くないわっ」

彼は私の幼馴染み。
桜木 瞬。

「はあ・・・。」

「こら、佐織!朝からため息つくのやめなさいっていつも言ってるでしょっ」

「だってつかれてんだもん・・・・」

「全くもうこの子は・・・」

「あれ・・・?今、何時・・・?」

「今は、8時よ」

「やっばあああああああああああああああいっ」

「元気いっぱいねぇ・・・」

「遅刻遅刻遅刻するうううううううううっ」

「別に一回くらいいいじゃない?」

「とにかく行かなきゃっ」

「俺もっ」

「「行ってきまーすっ」」

                   ・・・・・

「あああああああああっもう間に合わない・・・・」

「だな・・・」

「やること無くなると暇だな・・・」

「うん・・・」

ここまでは今までの日常だった。
そう――――――。
       あの手紙を拾うまでは。