ふと、目に入る彼の卒アルと
沢山の人からのメッセージ
私も・・・書かせてくれるかな?
「あ、私も一真のに書いていい?」
椅子に座ってペンを持った彼に
最後のわがまま
でも
『・・・ダメ』
と、こっちも見ずにあっさり断られた
「あ・・・ダメだよねっ」
どこか期待してた自分がすごく恥ずかし
そして、すごく・・・悲しい
ゆっくりと視界が滲んだ
勝手に自分で言って、傷ついて
・・・バカみたい
絶対に泣いてる所は見られちゃ・・・
そう思って俯いたのに
彼は
『ん、書けた』
と、もう私の卒アルを返してきた
そうだよね
書くこと・・・少ないよねっ
私は出来るだけ下を見ながら受け取った
「え?」
彼の文字以外何も書いていないこのページには
黒いペンで
ずっと好きでした
俺と付き合って下さい
永田一真
と書かれていた