「んじゃ いってきまーす」 準備を終えて、家を出ようとした 「椎那ー もう行くのか 早いなー しばらく会えないんだから兄貴の顔ちゃんと見とけよ」 こんなことをいってるのは、いまさっき起きてきた兄の慶吾 「はいはい。ちゃんと見ましたー」 そう、私が通う高校は燐翔学園という私立の共学の学校だ 通称『燐学(リンガク)』