「……やめとく」
「ちょっ、なんで?」
だって、そうでしょ?
この間、再会したばかり。
この間、話したばかり。
そんなすぐに答えなんて出したくない。
今は懐かしい気持ちが強くてもいい。
四年前の気持ちが溢れ出ていていい。
ただの一ファンとしてでもいい。
「もっと、ゆっくり進みたいから」
笑われるかもしれないけれど、今の自分の気持ちも大事にしたいの。
好きになりつつあるここから、ゆっくり進みたいんだ。
「明日美……」
「……ごめん」
「そっか……分かった」
ごめん、沙耶。
沙耶が気にしてくれてるのは充分伝わってるから。
でも、自分のペースを大事にしたいの。
ごめんね、沙耶
なんとなく申し訳なくて頭を下げたまま、顔をあげられない。


