「俺、そんな俊足じゃないからさ、技術でカバーしなきゃ」
足元技術って、やればやるほど自分のものになるしさ。
「努力するしかないんだよな。必死ではいつくばるしか、さ」
チームでも上手い奴は、ほんと、上手くて。だから刺激受けるんだと思う。
「俺って、負けず嫌いだからさ、いつか絶対自分が活躍してやるって思ってるんだ」
力強く話したその言葉に、いつかプロとしてピッチに立つ彼の姿を想像した。
「なれるよ、宮下くんなら」
日本だけでなく、いつか、日の丸を背負って世界と闘うプレイヤーになってるよ。
根拠は?と聞かれたら、そんなものはないけれど、彼の力強い言葉にそうなりそうな予感がする。
彼の夢を応援したくなるんだ。


