“ここがさ、俺の居場所だった”
“前田?”
“ありがと”
“頑張ってくるよ”
“サンキューな”
“前田っ!”
“前田…”
“前田…”
目を閉じれば聞こえてくる
あの頃の宮下くんの声が
あの頃、確かに彼はここに居た
一緒に、ここで過ごしていた
あの頃の宮下くんを思い出す。
あの頃一緒に過ごした思い出が走馬灯のように蘇る。
“前田”
“前田…”
“前田っ!”
はっと、目を開ける
今、頭に浮かんだのは、今の宮下くん
練習着を着てボールを蹴っている彼の姿
「……会いたいな」
変わっていないと思っていたけれど、確かに年月は過ぎていて、少しずつ着実に変わっている。
あの時、ここで別れた彼と、再会した。
もう、会うことなんてないと思っていた彼に会うことが出来た。
もう一度
もう一度、あの頃と同じ気持ちで彼を好きになっている自分がいる
ううん
あの頃とは違う、好きという気持ちがここにあるんだ。
今の気持ちを大切にしよう
そうして、今度こそ、彼に伝えよう
自分の気持ちを


