「やだなぁ。緊張するなぁ。」
全ての授業が終わり、いつもなら1番に机を立つ私だけど、今日だけは気が重い。
「大丈夫だってー!もし変なやつだったらさ、優が駆けつけてくれるよ!」
優の家は私の家の三軒隣。
でも。だからといって。
「この緊張は誰にも解けないよー。」
久々に会うそうくんを思うと、心臓が破裂しそうになるのだ。
「そんなこと言って、ゆいのことだからやっぱウキウキもしてるんじゃないのー?」
そうくんと会うのは6歳以来だからもう10年ぶりくらいだよ!そりゃウキウキもするよ!
「そうくんイケメンだったからなー。きっとすっごい男前になってるんだろーなー。」
「そうだよ!なんかワクワクするね!」
そんなことを言いながら私は家路についた。

