「お前まだあの男とつるんでんの?」



いつの間にか横に来ていた三浦がまた怠そうに言った。




「教科書借りただけ。」



「もう話すな」



な、



「えー!だってあたし他に友達いないよ!」



「教科書くらい俺が貸してやる」



「ダメじゃん!同じクラスじゃん!授業まるかぶりじゃん!」




「あーあ。お前、去年はかわいく俺のとこに借りに来てたのになー。」



「だからあれは、あんたが違うクラスだったからじゃん!」




「いいから俺のにしろ!あいつと話すなよ!」






これって、もしかして





「三浦、や、ヤキモチ?」



「それ以外のなにものでもないね」



どいつもこいつも



「威張るな!」




なによ!
さっきまで愛菜ちゃんとイチャイチャしてたじゃん!





そう思った瞬間
ふと気付く。





愛菜ちゃんの視線がこちらに向けられている。




鋭く睨んでいる。






これは、
もしかしてもしかするかも。


桃花と優の言うとおりなのかもしれない。