なんだよあいつ。
あたしにわ犯すとか冷たいこと言うくせに生意気な。
「いたっ・・・」
「あー、こりゃ痛いなぁ。腫れてるよ。三浦、保健室に連れてってやれ。」
「はい。」
三浦は愛菜ちゃんを軽々とおんぶすると、保健室へ向かって行った。
「いやー、これはヤバイね。」
「あー、これはヤバイ。」
いつの間にか隣に立って唸っているのは、桃花と優。
「ヤバイって、なにが?」
「だから、保健室で愛菜に三浦寝取られるよってこと。」
「そーだぞ!あんなカッコ良くて惚れないわけないだろ!」
「えー。相手、愛菜ちゃんだよー?ナイナイ。高嶺の花すぎる。てゆーかいいじゃん別に。」
「「絶対だめ!」」
え、なんであなたたちムキになってんの
「もー。由依はそれでいいの?」
「ダメなの?」
「由依は昔っから鈍いからなぁー。」
なにこの二人。
どうせ私がヤキモチ焼くとでも思ってるんだろうけど、あいにくまた2人に見惚れちゃったくらいだからね。
ナイナイ。
少しだけ、昨日のドキドキを思い出して
胸がチクっとしたことは内緒。

