「へー!そうくん体育祭の実行委員になったの?さすがねぇー。ゆいとは大違いだわーぁ。」
母お手製のビーフシチューを皆で食べながら、母は三浦に嬉しそうに話を聞く。
「三浦はくじ運が悪かっただけですー。」
私はビーフシチューの中のビーフを頬張りながら反論する。
すぐ私を引き合いに出すんだから!
「おい、お前三浦って呼んだろ。あとで犯す!」
隣でボソッと恐い声が聞こえたけれど、私はそれを無視した。(恐すぎて。)
ちらっと隣を見ると、笑顔でお母さんと話す三浦。
それはやっぱりいつもの三浦だった。
さっきまでのはやっぱり、何かの間違いだったんだと思う。
お腹空きすぎてイライラしてたんだと思う。
あとで犯す!
あれは・・・
いや、聞き間違いだ。

