「ねぇ、あれ、いいの?」
「なにが?」
放課後になり、突然桃花が恐い顔をしながら私の背後を指差して言う。
「なにが?ってあんた、イラつかないの?」
「何にイラつくのよ。むしろ見とれるわ。」
桃花の視線の先には、さっき委員に決まってその話しをしているであろう愛菜ちゃんと、三浦。
「あれ愛菜絶対気があるよ。三浦もデレデレしちゃってさ!由依というものがありながら!」
え、そこあたし関係なくない?
そりゃ三浦に好きとか言われて意識しなくもなかったけど、なんかここまで普通だと冗談だったんだろうなあれはって思う。
「もー。由依は鈍感だからなー。」
あたしそんな鈍感じゃないよ。
自分のこと好きな人くらい分かるし。
あ、出会ったことないんですけど!!!!
「ま、いーのいーの。帰ろう桃花」
「はーい。」
桃花不満タラタラの顔をしながらあたしに着いて教室を出る。
昨日は色々あってあんま読めなかった分、家に帰ったら存分に漫画を読もう。

