学校に着くと、グラウンドで優と三浦が一生懸命朝練をしている。
毎朝それを横目に見て教室に上がるのが日課だ。
「あー、優かっこいいー。」
桃花は優の野球姿が特にツボらしい。
「毎朝言ってるけど、よく飽きないね。」
「だってどう見てもかっこいいじゃーん。」
目がハートになってる。
その時、三浦が視界に入った。
三浦は、ひたすら投げている。
しなやかなフォームからまっすぐのびる白い球は本当に綺麗だと改めて思う。
「あ、今三浦のこと見てたでしょ。」
「そ、そりゃ見るでしょ!」
だって、野球をしてる三浦はすっごく綺麗なんだもん。
「ま、前からか!」
そう言って歩き始めた桃花に疑問を感じながら、私も続いて教室に向かう。

