三浦はあれからバタバタと朝練に出かけた。
私はそれから一時間後、のんびりと家を出発して電車に乗り込んだ。
「ゆいおはよう。」
「桃花!おはー!」
3つ前の駅から乗っている桃花と毎日合流して登校している。
場所は決まって三両目の前。
「で、どうだった?」
桃花は目をキラキラさせて私に尋ねてくる。
あたしの口から期待はずれの答えが返ってくるとは知らず。
「み、」
「み?」
「三浦、だった。」
あたしの言葉を聞いて桃花の大きな目がまん丸になる。
するとおデコに手を当てて「あー」と呟いた。
「盲点だったね。学校一のモテ男に違いないもんね。」
え、そうなの?
てゆーか、そういう問題?

