「おい、悠介
新しく塾来た子見た?」
「え、また塾生増えたんだ」
「何のんきなこと言ってんだよ
ちょー可愛いらしいぞ、しかもお前と同じ高校!」
彼女を作るよりも友達とバカやってるほうが楽しかった
なんか告白?されることもあったけど、俺はそんなの興味なかった
「望月先生、そんでさ昨日「こんにちは」
「おぉー、成瀬さんこんにちは、待ってたよ」
成瀬を初めて見たとき、まわりも何にも見えなくなって、聞こえなくなった
時間が止まったみたいだった
いわゆる『一目惚れ』ってやつかもしんねぇーけど
そんなんじゃない
なんか不思議なもんだった
それから目で追う毎日
いつもみたいに大人数で下校していると校門に成瀬が立っていた
………話しかける?
そう思ったとき
「ごめん、泉いこ」
自転車を押して歩く男の隣にピタッとくっついて歩く成瀬
他に向ける成瀬の笑顔を、見るとなんか悲しくなる
