顔を地面から引き剥がしていた。 そのままゆっくり身を起こして、目を開ける。 片方の頬から泥を払うと、 「サラ」 言って、ニッコリと、微笑む。 なっ・・・ なんて、コワク的に微笑むんだ。 さっきまでのキャラにないんですけど。 急に、開花したみたいに、マヤは、 自分の魅力を最大にキラめかせはじめた。 「すごく、気分がいいな」 華やかな笑顔。 上機嫌な笑み。 と、がばっと抱きつかれた。