魔物☆に恋して

「わかるよな」

「・・・・」

「必要だったら、自分で作ってくれ」

ポンっとマヤの肩を叩くと、

ルイカは針金でつるした短い試験管のようなガラス瓶に、

湖の水をすくい取った。


「おい、子供達、まだ水に触るなよ」

言って、さっさと小屋の方へ言ってしまう。

薄情な奴。

っていうか、こういう状況、楽しんでるよな、あれ。

あたしは、後姿がウキウキしてるルイカを

目で追って、マヤを見た。