魔物☆に恋して

「ジル。サラに訊かれたから」

ルイカがあたしを面白そうに見ながら言う。

「・・・そうか。

なあ、ルイカ、これって、湖の水の効き目だろうか。

ちゃんと薬は調合したはずなのに。・・・こうなった。」

「自分の思う相手に似せようって、

心理がどこかで働いたって?

だったら、惚れ薬の力じゃないと思うけど。

あの惚れ薬は、

一番に見たヒトに惚れさせるハズだから、

一番に見たサラの姿を、

変えようなんて思わないだろう」

「・・・そうか」

「たまたまだな。

とにかく、よくわからない状態なんなら、

解毒剤、飲んどけば?」