「多少。そのときの成分に劇的には利かないけど、 湖の生み出す水全てにそれなりに効く、薬はあるから」 「万能薬、ってこと?」 「湖の作り出し物になら、とりあえず、 どんなものにでも効き目はある。 でも、これを飲んでおけば死にはしないって言う 程度の効き目しかないけど」 「万能だけど、特効薬ではないんだ」 「そういうこと」 マヤはポケットから、小瓶を出して中身をあおる。