魔物☆に恋して

「ここは人間界を魔界をつないでいる通り道だ。

ということは、魔界の入り口につながっているってことなんだ。

魔界の空気は、普通の人間にはちょっと生きずらいものらしくて、その空気がここにもうっすらとながら存在してる。

サラもそのうち、頭痛がしてくるとか、吐き気がしてくるとかしてくるかもしれない。

だから、その前に、予防薬を飲んでおいてほしい。

それも、お茶に混ぜときたいんだけど。いい?」

「うん」

「よかった。それと」

「うん」

「さっき、『そのかわり』何が欲しいって言おうとしたの?」

しっかり覚えてたのか。

あたしは苦笑いを浮かべる。