魔物☆に恋して

ドキドキを通り越してバクバクしてると

「触っていい?」

いっ、いいけど。

心臓が持つかな。

あたしが、うなづきもせずににらみつけてると、クスリと笑われた。

「ちょっとだけだから」

言って、ほっそりした、キレイな指を、こちらに伸ばす。

男にしとくのもったいない手だな。

思ってると、額に触れた。

「・・・なるほど」

つぶやいて、離す。

「わかった。サラに必要なお茶、調合してくる」

「調合?」

「そう。あ、オレ、一応魔女の血引いてるから」