そのどれも窮屈じゃなく、ゆったりと存在している。
奥にもうひとつ、ドアもある。
「あの・・・マヤは、人間なの?それとも魔物のたぐい?」
「気になる?」
「だって、ここに入ったとたん、食われたりしない?」
マヤはにっと笑った。
「どっちかは、今は教えてあげないけど、とりあえず、食らったりしないよ」
とっ、とりあえず、ね。
あたしは苦笑した。
ちょっと怖いな。
けど、もっと怖いのは、それでも、あたしはマヤにドキドキしてるってことの方かもしれない。
奥にもうひとつ、ドアもある。
「あの・・・マヤは、人間なの?それとも魔物のたぐい?」
「気になる?」
「だって、ここに入ったとたん、食われたりしない?」
マヤはにっと笑った。
「どっちかは、今は教えてあげないけど、とりあえず、食らったりしないよ」
とっ、とりあえず、ね。
あたしは苦笑した。
ちょっと怖いな。
けど、もっと怖いのは、それでも、あたしはマヤにドキドキしてるってことの方かもしれない。

