高く茂った草の陰から、王子が登場した。
「お前か」
王子がはき捨てる。
「それと・・・おお。麗しのマヤ姫ではないか」
マヤの姿をまじまじと見る。
「おお、なんて惨いことを」
「って、あんたが捕まえたんじゃないの?」
「違う。わたしは、マヤ姫を救いに来たのだ」
「そう。じゃあ、茨をどうにかして」
「そうだな」
言うと、王子は、剣を引き抜いて、しゅしゅっと、先を振り回した。
はらり、と、茨がマヤの体から落ちてゆく。
「えらい。王子!!」
「なっ、なぜ私の名前を?」
「お前か」
王子がはき捨てる。
「それと・・・おお。麗しのマヤ姫ではないか」
マヤの姿をまじまじと見る。
「おお、なんて惨いことを」
「って、あんたが捕まえたんじゃないの?」
「違う。わたしは、マヤ姫を救いに来たのだ」
「そう。じゃあ、茨をどうにかして」
「そうだな」
言うと、王子は、剣を引き抜いて、しゅしゅっと、先を振り回した。
はらり、と、茨がマヤの体から落ちてゆく。
「えらい。王子!!」
「なっ、なぜ私の名前を?」

