振り返る。
騒がしい声。
「おお、もうじき麗しの姫に会えるのか」
・・・あいつだ。
姿が現われなくてもわかる。
どうしよう。
「マヤ・・・」
ガラスに触れる。
と、めきめきっとひびが入って、カプセルのこちら側半分が割れた。
でも、茨が。
痛いらしく、マヤは動かない。
あたしは手を伸ばして、茨のとげで、思い切り指を突いた。
「痛っ」
「その声、誰だ!!」
騒がしい声。
「おお、もうじき麗しの姫に会えるのか」
・・・あいつだ。
姿が現われなくてもわかる。
どうしよう。
「マヤ・・・」
ガラスに触れる。
と、めきめきっとひびが入って、カプセルのこちら側半分が割れた。
でも、茨が。
痛いらしく、マヤは動かない。
あたしは手を伸ばして、茨のとげで、思い切り指を突いた。
「痛っ」
「その声、誰だ!!」

