そこで初めて自分の状況に気づいたらしい。
自分の体を眺め回す。
「・・・痛い、よな、これじゃあ」
「何でこんなとこに。マヤ、出てきてよ。
これ、マヤの夢なんでしょう?マヤの、自由になるんでしょう?」
マヤは、ちょっと考えた。
「それが、夢から直結してるらしい場所に、
出てきてしまっているらしいんだ」
「って」
「ここは魔界の一部だ」
「夢って、魔界と繋がってるの?」
「いや、めったに繋がらない。
・・・オレ何かに気に入られたらしいな」
遠くから、音がした。
嫌な感じ。
蹄の音?
・・・馬?
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