魔物☆に恋して


そこで初めて自分の状況に気づいたらしい。

自分の体を眺め回す。

「・・・痛い、よな、これじゃあ」

「何でこんなとこに。マヤ、出てきてよ。

これ、マヤの夢なんでしょう?マヤの、自由になるんでしょう?」

マヤは、ちょっと考えた。

「それが、夢から直結してるらしい場所に、

出てきてしまっているらしいんだ」

「って」

「ここは魔界の一部だ」

「夢って、魔界と繋がってるの?」

「いや、めったに繋がらない。

・・・オレ何かに気に入られたらしいな」

遠くから、音がした。

嫌な感じ。

蹄の音?

・・・馬?