魔物☆に恋して

「待て!!逃げるとは!!正々堂々勝負しろ!!

私を負かさないと、姫は渡さんぞ!!」

姫?

「姫なんか要らない!!」

「嘘をつけ!!

姫を奪いにきたのはわかっているのだ。待て!!」

剣をあきらめて、追ってくる。

あたしは走った。

中央の通りは見通しが利きすぎる。

横道に入り込む。

そこは狭い通路が幾つも通っていて、

市場になっていた。