魔物☆に恋して

っていうか、王子だな。

この格好。

どうみても、どう考えても。

「こんにちは。サラ。よくきたね」

真っ白な歯を見せて、笑う。

その歯にキランって、光が走る。

「待っていたよ、このときを」

言って、ヒラリと、馬から下りる。

馬は、テケテケとそばから離れる。

「さあ」

言って、金属音を響かせると、さやから、剣を引き抜いた。

「どこからでもかかって来なさい」