魔物☆に恋して

「ならなかったら、どうするの?」

「・・・今は考えるな」

バカルイカめ。

あたしは走った。

走ってるのかどうかも、よくわからない。

けれど、しばらくもがいてるうちに、

足が地に着いている感覚がしてきた。

こっちでいいんだな。

思った次の瞬間、風景が開けた。

透き通る、青い空。

緑の地面。