マヤ達の村。
周りを囲む壁はないけれど、アーチ型の入り口だけは存在していて。

あたしたちは、そこをくぐって、集落に入った。

白いレンガのような石を円柱型に積み上げた家があちこちにある。

とんがった屋根の先までも、ずっと石造りで。

すごく可愛い家たち。

その間を、グレーの石畳の地面が埋めている。

「おかえり、マヤ、見つかったの!?」

声をかけられて、振り返る。

話しかけられたのは、マヤだけど。

そこには、長いうねうねの金髪。