魔物☆に恋して



・・・まぶしい。

『寝るな、起きろ』

ルイカの声がした。

目を開けると、真っ白な中にいた。

「あれ?」

「マヤの心の中だ。夢の中、って言ったほうがいいかな」

ええ?

「もう入り込んじゃったの?」

「今、マヤの心には、防御壁すらないからな。簡単なんだ」

見回しても、やっぱり声しかしない。

変な感じ。

「一つ注意だ。夢は次々に開いて、

次々に閉じられていくから、閉じられる前に、次の夢に移るんだ」

「どうやって?」

「とにかく走る。そしたら、次の夢の尻尾をつかめる」

「次の夢の尻尾って?」