・・・まぶしい。 『寝るな、起きろ』 ルイカの声がした。 目を開けると、真っ白な中にいた。 「あれ?」 「マヤの心の中だ。夢の中、って言ったほうがいいかな」 ええ? 「もう入り込んじゃったの?」 「今、マヤの心には、防御壁すらないからな。簡単なんだ」 見回しても、やっぱり声しかしない。 変な感じ。 「一つ注意だ。夢は次々に開いて、 次々に閉じられていくから、閉じられる前に、次の夢に移るんだ」 「どうやって?」 「とにかく走る。そしたら、次の夢の尻尾をつかめる」 「次の夢の尻尾って?」