「マヤ?」

ルイカのベットに横たえて、ルイカがマヤを覗き込む。

両方とも、綺麗なヒト達なので、なかなかに絵になる。

けど、そんなこと考えてる場合じゃないんだな。

「ルイカは集中するように、マヤを見てる。

寝かせたマヤの体。

マヤの頭の両脇に手を付いて。

・・・やっぱり絵になるな。

「・・・いないな」

ルイカはつぶやいて、あたしを見る。

あたしは、よそ事を考えているのがバレたのかと一瞬驚いて、ギクッとする。