魔物☆に恋して

「どうしたの?」

「ノエルだ。行ってしまった。・・・見て」

ノエル?マヤ?の体を指さす。

すらりとした腕。

その腕に、さっきまであった紋章が消えている。

「え?何で?」

「ノエルが、『始末する』って。

爆弾持って、飛んでってしまった」

「始末って」

ルイカを見る。

ルイカは、黙って、あたしを見返す。

「・・・え?もしかして、ノエルごと・・・?」

ルイカは目を伏せた。