魔物☆に恋して

笑って言って、しゃがむ。

「何やって・・・」

「怪我でもさせたら、困るから」

足を放りだして、座る。

それから、ぐにゃりと倒れた。

「ノエル!!」

ぱたっと、草むらに、頭を落す。

「おいっ!!」

ルイカが駆け寄ってくる。

「ノエル!!待てって!!」

ノエルの体の前に、しゃがみこもうとして。

急に体をひねると、何かをつかもうとするように、手を伸ばした。

ルイカの左側。

「ああ・・・」

伸ばした手を、ゆっくりと戻す。