魔物☆に恋して

「まあ、マヤは、きっちり騙されてるんだけど」

城の方から、人影が現われた。

ルイカだ。

「逃げれたか」

ルイカの声が聞こえて、

「何言ってるんだ!!

あやうく吹き飛ばされるところだ!!

指示は正確にしてくれ!!」

ノエルが怒鳴り返した。

ルイカは笑いながら近づいてくる。

「マヤは?」

「まだ帰らない。

・・・ルイカ、ちょっと、この体、頼めるか?」

あたしは、隣にいる、ノエルを見た。

何を言ってるんだろう?

ノエルは、あたしを見た。

「サラ。じゃあな」