魔物☆に恋して

「マヤの体を使わなくても、湖でよかったんじゃない」

「湖が銀色の水をたたえたのは初めてだけどね。

それに、やっぱりマヤじゃなきゃ。

選ばれた人間が、簡単に起爆装置を押してしまう」

そんなことのために。

ノエルはのっそりと起き上がる。

あたしも、地面から、体をはがす。

「これから、どうするの?」

「ルイカが戻るのを、待っていよう。

人間界側からの、道を閉じる。

これは、仲間がやってくれているはず。

間に、会あえばいいけど」