「特殊な能力を持ってないと、 人間も魔界の住人も、ここを通れないんだ。 感知することもむつかしい。 ごく限られた者だけが使える、両方の世界をつなぐ、 貴重な通り道。ここはそういう場所」 「・・・じゃあ、マヤは、その『ごく限られた者』の一人、なんだ」 「それは、どうかな。オレは、ここで生まれたから」 「ここで?マヤは人間じゃないの?魔界の・・・魔物なの?」 マヤは、ニッコリと笑う。 答えを、はぐらかした。