魔物☆に恋して

「そこまでは、まだ・・・」

「じゃあ、教えてやる。この椅子の背中を見て」

あたしは、ノエルの後ろに回り込む。

「紋章が、掘り込まれれてるだろ?」

紋章。

あった。

掘り込まれてる、というか、金色金属で、

優美に描かれている。

「それと同じものを、押すんだ」

「うん」

どかっと、音がした。

驚いて、見る。

椅子の背に、ノエルが乱暴に腕を叩きつけたのだ。

椅子の背から、ノエルの右腕が見える。