魔物☆に恋して

ホールの中央に、少し高い台があって、

その上に置かれた椅子に、マヤがいた。

こっちへ向いて、笑ってる。

・・・何で?マヤが?

近づいていこうとしても、誰も止めようとしてこない。

いいのか、自由に動いても。

マヤの方へ走り寄る。

椅子の肘掛けに両肘を乗せて、足を高く組んでいる。

あたしが近づくのを、面白そうに観察している目。

これ・・・

マヤ、じゃないかも。

あたしの喜びに緩んだ顔が引き締まってゆく。

マヤは、片手を少し上げて、頬杖をついた。

その動きのせいで、手首からつながった鎖が見えた。