魔物☆に恋して

そんな大事を引き起こすのには、

判断材料が少なすぎる。

「ここです」

廊下の突き当たりの、部屋が開かれた。

広いホール。
外の光は遮断して、おびただしい数の蝋燭が点されている。

「お待ちしておりました」

入り口のそばに、マントを来た、ヒトが数人、立っていた。

あたしは、そのヒト達の前で立ち止まる。

「心は決まりましたか?」

「心?」

「どちらを選ぶか、決まっていますね?」

「そんなもの・・・」

決まっているわけない。

マントのヒトが、サッと左右に避ける。

あたしの進むべき道を開けてくれて。

その先が見える。

「あ」