魔物☆に恋して

「知っている。もう、避難済みだ。行け」

ドアが揺れて、外の明かりが見えた。

もう、声はしない。

立ち上がって出て行くと、カメレオンが開放されて、

布の最後の一巻きを、目の前から外していた。

「大丈夫?」

「あなたこそ!!大丈夫でしたか!!!」

カメレオンはあたしに抱きつかんばかりに喜んでいる。

あたしの身を案じてくれていたらしい。

「大丈夫」

ただ、さっきと考えが変わっただけ。

いや、混乱しているっていうか。

さっきの言葉通りしてもいいのかどうか、わからない。