魔物☆に恋して

「では行きましょう。

人間界側の者達が待っている。あなたがする選択を」

カメレオンは机を飛び降りた。

それから、歩き出す。

あたしは、立ち上がって後ろに従う。

部屋を出て廊下へ出る。

大理石の廊下。

窓はあるけど、全てに黒い布の覆いがされてある。

外は朝だと思うのに、光はさえぎられている。

代わりに、等間隔に、蜀台に置かれた蝋燭が燃えている。

ペタペタと、雰囲気丸壊しな足音を立てて、ついてゆく。