「いいですか?あなたには選択をしてもらう。

そして、起爆装置を押してもらう」

あたしは、カメレオンの目を見つめ返す。

紅いベルベットに金の縁取りのある服。

でも、着ているのは、二本足で立つカメレオン。

あたしの左側にあるテーブルの上から、

あたしに話しかけている。

あたしは、カメレオンの方に、体を向けた。

あたしが連れて来られたのは、西洋風の古城だった。

中央には、高い塔が乗っかっていた。

ここは、その一つの部屋だ。

絨毯が敷き詰められた部屋で、どっしりとした、