昼間。 だけれど、陽光が弱い。 見上げると、月が大きく空にかかっている。 昼間にかかる、淡い月。 それよりは、明るくて、はっきりしている。 もしかしたら、あれが、 この明るさの光源なのかもしれない。 とにかく、 あたしはどこかへ飛ばされたのらしい。 恐怖が沸き起こりそうになる。 けれど、短く深く息を吐いて、 それを追い出した。 よく理解できないけど、 事実は受け入れなきゃ仕方がない。 ここにいるから、ここにいるんだ。