魔物☆に恋して

急に現われたから、思い切りぶつかった。

あたしは腕の主をにらみつけた。

さっきの超美形。

彼が、自信家100%、ナルシストの微笑を浮かべて、

こっちを見ている。

「あなたにも来てもらう」

がしっと、腕を掴まれる。

「痛いっ!!何するんだよ、この変態、怪力バカ!!」

どこからそんな言葉が出てきたんだろう。

自分でも驚いた。

けれど、言われた方には、もっと利いてしまったようだ。

一瞬、我を失っていた。

ボー全自失?

そんな暴言が自分に向かれて吐かれたことなんか

ないんだろう。