魔物☆に恋して

「じゃ、さっきの家に移動しよう。

奥の部屋は寝室だから」

言いながら、惚れ薬の成分の抜けたさっきの草とか、

いくつかの瓶を布の巾着袋にしまっている。

「あ、あたし、自分で行けるから」

「何を言ってる。ここだってもうじき日が暮れて夜になる」

言って、あたしを見、ニンマリ笑う。

「そしたら、ここは魔物銀座だぞ?

人間のかぐわしい香りに、

酔ってこない魔物がいるのかどうか」

あたしは口をつぐんでマヤを見た。

マヤはにっと笑う。

「大丈夫。オレが護衛するから、安心して寝て」