魔物☆に恋して

「利いてくるまで、目の前にいれば問題ないんでしょ?」

「まあそうだけど。

オレで試すのやめてくれる?

コレに解毒剤はないんだから」

あたしは苦く笑う。

「人間に、いないの?好きな男」

「いない」

マヤは顔を上げる。

「じゃあ、女?」

「それもいない」

「・・・人間界に、好きになったことのあるヒトなんか、いない」

「恋愛感情がないの?治療薬、作ってあげようか?」

「いらない」

「いらないの?」