彼の手は、あたしの腕をつかむ。

と、あたしを引っ張った。

ガラス・・・

体当たりのはずなのに、

あたしの体は何の抵抗も受けずに、

外に出た。

そして、目の前に彼がいる。


「オレはマヤ」


ニッコリ微笑む。