マヤに必要ないことはわかったけれど、

解毒剤は用意することになった。

常備しておかないといけないものらしいし。


で、あたしとマヤは、お客用の家、じゃなく、マヤの家にいる。

ちょっと、驚いた。

外観は、他の家と同じ。

ただ看板が、魔法使いをあらわしている物、なだけ。

けれど、分厚い木製の扉の内側は、真っ黒だった。

つるりとした黒い壁に、黒の大理石の床。

テーブルはガラスがはまっていて、足は、黒。

椅子もメタルな黒。

マヤが立っている、キッチンも、黒。