魔物☆に恋して

それから、目を閉じて、マヤから離れた。

「酒、飲ませた?」

背後でルイカが言う。

「はい?」

「酒。コイツ、確か酒を飲むと、

別人格が出てくるんだったような気がする。

見たのは初めてだけど、

誰かに聞いたことがあるような」

「ええっ!!?」

ルイカは今度はあたしの耳のそばに顔を寄せて、

「今のマヤのこと、本気で拒否してるだろ?」